R6年度 源蔵寺棚田再生 収穫祭開催

昨年の春より実施している「源蔵寺棚田の再生」、今年も新たな耕作放棄地を六ノ里地区内外からの協力を得て、開墾し蕎麦を栽培しました。

その1年の区切りとして、地元の農産物の展示販売も併せ「六ノ里楽市」と銘打ち収穫祭を開催いたしました。

今回はその様子を紹介したいと思いますが、まずは、その前に準備の様子から。

この写真は、今年の圃場で採れた蕎麦の実の一部です。

右の3つの袋が先日行った「源蔵寺棚田の再生」第8回目で脱穀した分です。

本来なら皆んなで収穫した物を収穫祭で提供したいのですが、脱穀の後にはいくつかの工程が有ります。

今年は収穫祭までの日にちが無く、それらを行えないので、先行して今年の圃場で収穫した分(一番左の袋)を使います。

残りの分は12月31日に開催する「六ノ里三寺参り」に善勝寺さんでの年越し蕎麦(六ノ里通信 記事)にて提供する予定です。

先ほど書きました『いくつかの工程』というのは、脱穀した蕎麦の実には葉っぱのカスが混ざっていて、そのままでは蕎麦には出来ません。

ですので、唐箕(とうみ)という写真の機械で、それを取り除きます。

次に、ゴミを取り除いた蕎麦の実を製粉に最適な乾燥具合になる様に天日乾燥し、その後、石抜きの工程を行います。

以上の工程を経て、いよいよ蕎麦粉に出来ます。

石を取り除いた蕎麦の実は、収穫祭の前日に「そば茶寮 文福笠井」(以後「文福笠井」)さんで蕎麦粉に挽いていただき、それを元に試食用の蕎麦は分福笠井さんで、蕎麦餅はスタッフで製作しました。

事前準備の紹介はここまでで、ここから当日の様子を紹介します。

テントやテーブル、コンロなどの一通りの準備が整った会場の様子。

今年も協賛いただいている「文福笠井」さんのご好意で、会場として店前の個人のガレージと駐車場の一部を貸していただきました。

本来ならテントを建てる事以外は前日に行いたかったのですが、昨日は全国的な大雨で当日の準備となってしまいました。
朝8時から皆さんの協力もあって、開始の10時前には無事完了できました。

こちらが蕎麦と蕎麦餅を調理するスペースとレジです。

蕎麦を食べに来ていただけた人が必ず来るレジの横には、「源蔵寺棚田の再生」についての説明パネルも掲示しました。(写真では、まだ置いてません。)

このパネル(A1サイズ)には、活動を始めた経緯と活動の様子について、写真とコメントで分かりやすく表してます。

普段は文福笠井さんの店内に掲示していただいており、来店したお客様に参加・協力をアピールしていただいてます。

今年は地元の「ちくわのいそべあげ」のキッチンカーにも来ていただきました!

米粉100%、米油100%で作られた竹輪の磯部揚げで、5種類の味があります。
郡上市の他のイベントにも出店されてますので、どこかで見掛けられたら是非寄ってみてください。

全ての準備が整ったところで、開始時刻まで暫し休憩。

開始時刻の10時を過ぎまして、お客様が続々とご来場くださいました。

今年提供する「R6源蔵寺棚田の再生」で採れた蕎麦の味は、正直に申しますと昨年ほどでは無いです。(今年は全国的にあまり良く無いそうです。分福笠井さん談)
ですが、それでも旨味の有る出来栄えですので、自信を持って提供いたしました。

昨年実施した蕎麦打ち体験は、今年は会場スペースの関係で実施してません。
その代わりと言ってはなんですが、新たに蕎麦餅の販売を行いました。

蕎麦餅とは、提供する蕎麦と同じ源蔵寺産の蕎麦粉100%を使って、練り上げてから串に刺して油で揚げた物。(写真は試作品です。)

作り置きでは油で揚げた『表面がカリッとして、中はしっとり』の食感を提供出来ないので、注文を受けてから揚げる様にしました。

味の種類は、塩、みたらし、餡子(あんこ)、黒蜜きな粉の4種類で、お好みのを選んでいただきました。

会場全体の様子はこんな感じでした。

有難い事に開始当初から多くの来場者で、写真を撮る余裕が有りませんでした。
ですので、一段落してからの写真となります。

どのくらいの盛況かと申しますと、ピーク時には写真のテーブル席が全て埋まって待ちが出るほどでした。

そんな状況でしたので、蕎麦の試食は13時過ぎに完売となり、キッチンカーの方も予定数量完売だったそうです。

ご来場いただいた皆様、お手伝いいただいた皆様、誠にありがとうございました。

全て完売となりましたので、14時より有志の方々に手伝っていただいて片付けを行いました。

以上、「R6源蔵寺棚田再生」収穫祭(六ノ里楽市)の実施報告でした。

今年、皆さんにご参加・ご協力いただいた結果、

今年の4月には、この様な状態だった耕作放棄地は、

この様に立派な耕地となりました。

これからも「源蔵寺棚田の再生」は続きます。

里山再生と蕎麦の栽培に興味を持っていただけた方、是非、ご参加・ご協力ください。
何卒、よろしくお願い致します。

興味を持たれてお手伝いいただける方は、メニューの「参加申込み」より記載の<注意事項>をご承諾の上ご連絡ください。
詳細を追ってご連絡させていただきます。

<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

R6源蔵寺棚田再生 第8回目 実施結果

ご案内していました「源蔵寺棚田の再生 第8回目」を実施しました。

ここのところの六ノ里は朝晩、気温が一桁で肌寒いくらいとなり、日中も作業をしていても大変過ごし易くなっています。

今回、町からの方が6名(内、見学の方1名)、「六ノ里」の方が2名、合計8名の方に参加協力いただけ、今年最後の蕎麦栽培の作業を無事に行なえました。

記事に入る前に、来週、11月3日の収穫祭(六ノ里楽市)についてご紹介します。

クリックすると、印刷用PDFが開きます。

今年も「そば茶寮分福笠井」様のご協力により、店前のスペースにて開催いたします。
なお、駐車場が限られていますので、乗り合わせてのご来場をお願いいたします。

それでは、第8回目の様子を紹介してまいります。

今回は衆議院選挙の期日前投票で、六ノ里集会所が使えません。
ですので、現地集合としました。

集合後、今日の作業内容を説明し、機材を圃場に運びます。

まず脱穀するブルーシートで作業スペースを作ります。
それから、今日の作業の流れや注意点を実際にやりながら説明し、早速、作業に入ります。

今日使う機材は、足踏み脱穀機(ブルーシートの掛かった青い機械)、その右手の木製の物が蕎麦の実とゴミを選別する篩(ふるい)、この二つです。

昨年、収穫した実から小石を取り除くのに苦労しましたので、今年は作業スペースのブルーシート上を土足禁止としています。

島立てしてある刈り取った束は移動時に実が落ちるので、作業スペースまでブルーシートで包んで2人で運びます。

受け取った押し切りの係の方は、根元に付いた土や小石が蕎麦の実に混じらない様、地面に触れていた根元を切り落としていただき、終わった物は脱穀機の横に運んでもらいます。

脱穀作業は、束を脱穀作業を行う人に渡す係と、脱穀する方の2人で進めます。

今回、参加いただいた方に作業の様子をドローン撮影していただきました。
普段は見れない画角からの写真も良いですね。

一度休憩を挟んで作業を進め、お昼となりましたので午前中の作業を終了とし、いつもの様に集合写真の撮影を行いました。

冒頭にも書きましたが、今回はいつも参加くださる町の方のお友達が見学に立ち寄ってくださいましたので、一緒に写真に入っていただいてます。

お昼を食べてから、有志の方と続きを始めます。

写真提供:松川哲也氏

作業をしていると可愛らしい見学の方が来られました。

この日、「おでかけ留学」で「【猟師体験】ジビエ調理と地元食材で絶品BBQ!」というイベントが六ノ里で有りまして、その散策ルート上に圃場の有る「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」でしたので見学に立ち寄ってくださいました。

蕎麦の脱穀作業を見ても、きっと何の作業をしているのか、子供達にはわからなかったかもしれません。
ですが、中には『やってみたい!』と言う子もいました。(小さなお子さんでしたので、残念ですが安全上やらせてあげられませんでしたが。)

写真提供:松川哲也氏

蕎麦の実を見せてあげると、食べる蕎麦の元が『こんな小さな実』だというのは、子供達だけでなく同伴の親御さんもご存知無かったみたいで興味深く見て行かれました。

本日の予定分の作業が終わると、夕方になっていました。

写真には、まだ島立ての物が有りますが、これらはまだ乾燥が進んでませんので後日脱穀いたします。

さて、今現在の収穫量は、

前日までに脱穀した分と今日の作業分を合わせて、これだけ採れてます。
まだ脱穀の終わって無い分が有りますので、ご協力頂いた皆様のおかげで相当の量が採れそうです。

次回は、冒頭に載せました様に、いよいよ収穫祭(六ノ里楽市)です。

美味い源蔵寺棚田で採れた蕎麦、皆さんで食べに来てください。
お待ちしてます!

以上、第8回目の実施報告でした。


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

R6源蔵寺棚田再生 第7回目 実施結果

ご案内していました「源蔵寺棚田の再生 第7回目」を実施しました。

ここ最近の六ノ里は、朝晩は肌寒いくらいですが、日中は少し汗ばむくらいですので、途中、休憩を取りつつ無事に作業を行なえました。

今回、町からの方が3名、「六ノ里」の方が3名、合計6名の方に参加協力いただけました。

それでは、当日の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合。
今日の作業内容を簡単に説明と11月3日の収穫祭(六ノ里楽市)のお知らせをさせていただいた後、現地に向かいました。

現地に到着して作業を実際にしてみて見てもらい、注意点を説明の後、早速作業に取り掛かっていただきました。

刈り取った蕎麦は、この様に束ねて圃場に置いていっていただきます。

作業開始から約1時間半、ここで休憩を取ります。

休憩後、作業を再開します。

今年は夏の暑さで成長し過ぎたのと、開花後の大雨のせいで倒伏が激しく、この辺りからの刈り取りが大変です。

絡まった蕎麦に苦労しながらも、刈り取りを進めていきます!

ここでお昼となりましたので、本日の作業を終了しました。

最後に、全員で集合写真を撮ります。

作業の終わった圃場の全景です。

倒伏で絡まった蕎麦に苦労しましたが、半分くらいは刈り取れました。
参加協力いただいた皆様、有難うございました。

午後から刈り取りの終わった分の島立てをスタッフで行いました。

まだまだ刈り取りの終わって無い分が有りますが、頑張って終わらせてまいります!!

以上、第7回目の実施報告でした。

次回、第8回目は10月26日(予備日27日)を予定しております。
作業内容は、蕎麦の脱穀です。

多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。
またこちらのサイトで募集案内を行いますので、協力のご連絡をお待ちしてます!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

R6源蔵寺棚田再生 第6回目 実施結果

ご案内していました「源蔵寺棚田の再生 第6回目」を実施しました。

ここ六ノ里は、朝晩こそ涼しくなって来ましたが、日中はまだまだ暑いです。
ですので、熱中症にならない様に休憩を取りつつ、無事に作業を行なえました。

今回、町からの方が18名(内12名は第4回目に引き続き「東海学院大学」の先生と生徒さん)、「六ノ里」の方が3名、合計21名と大勢の方に参加協力いただけました。

それでは、当日の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合。
今日の作業内容を簡単に説明させていただいた後、現地に向かいました。

今回、草刈り班は草の伸び具合から「ナイロン・コード」で刈りますので、石等の飛散を考慮し、作業範囲を分けて行ってます。

草取り班の皆さんには、まず、昨年の圃場で畝周辺の草取りをしていただきました。

特に、鹿避け網周辺は草刈機では絡み付いたりして網を傷めるので、手鎌で刈っていただきました。

その間、草刈り班は今年の圃場と次年度実施予定の圃場周辺を行います。

圃場と圃場の間の斜面は足場が悪いので、慎重に作業を行います。

作業開始から約1時間、ここで休憩を取ります。

ここで地元の方から、差し入れをいただけました。
まだまだ暑い時期の作業ですので、非常に助かります!

休憩後は、草取り班、草刈り班で場所を入れ替えて行います。

草取り班の方々には、今年の圃場の草取りを行なっていただきました。

昨年の圃場もですが、先日の大雨で蕎麦が倒れている所が有りますので、出来るだけ蕎麦を傷めない様に注意して行なってもらいました。

草刈り班は、昨年の圃場周辺を行い、終了後は次年度実施の圃場を行いました。

最後に、全員で集合写真を撮ります。

昨年に比べ面積が拡大していますので、大勢の参加協力で作業が捗りました。
参加協力いただいた皆様、有難うございました。

作業の終わった圃場の全景です。

荒れ果てた耕地が、立派な圃場として甦って来てます!
そして、六ノ里の気候風土がもたらす素晴らしい蕎麦が元気に育っています!!

最後に、現在の蕎麦の様子を紹介したいと思います。

今年の圃場も、

昨年実施の圃場も、どんどん花の下に実が付いてきています。
これから、それらは膨らんでいき、次回10月には立派な蕎麦に育つと思います。

以上、第6回目の実施報告でした。

次回、第7回目は10月12日(予備日13日)を予定しております。
作業内容は、蕎麦の刈り取りと島立てです。

多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。
またこちらのサイトで募集案内を行いますので、協力のご連絡をお待ちしてます!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

R6源蔵寺棚田再生 第5回目 実施結果

ご案内していました「源蔵寺棚田の再生 第5回目」を実施しました。

今年の夏も全国で猛暑日が続いており、東海地方でも連日の猛暑です。
ここ六ノ里は、町に比べれば35度以上の日はありませんが、それでも日中の畑作業は厳しいものがあります。

そんな中、また、お盆休みも終盤でお忙しい中にも関わらず、町からのご協力者の方が4名、「六ノ里」の方が4名、合計8名の方に参加協力いただけました。

熱中症にならない様に、休憩を取りつつ無事に作業を行う事が出来ました。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

それでは、当日の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合です。
今回は参加連絡をいただいたのが常連の皆さんでしたので、早速現地に向かいます。

現地に着いて道具類を下ろして準備し、暑さが増して来る前にと、早速作業に取り掛かります。

畝間の草取り担当の皆さんに、今日の畝間と周辺の草取りの手順をお伝えして掛かっていただきました。

見たところ、そんなに雑草が生えていない様ですが、小さな雑草が芽生えて来ていて、これを放っておくと、みるみる蔓延っていくのです。
手で地道に取り除く作業で大変ですが、雑草が蔓延ると刈り取りの際に非常に手間が掛かるので、とても大事な作業なんです。

草刈機に付けている刃の種類で刈る場所を決めて、この方には写真の蔓延った蔦類を刈っていただき、私は鹿避け網のすぐ横の内外を「ナイロンコード」で刈りました。

もう1名草刈機を持ってきてくださった方もおられましたが、斜面で足場の悪い箇所を刈るのと、今回はご協力いただけた人数が少ないので草取り班にまわっていただきました。

作業開始から約1時間、時刻は10時過ぎ。
天気が良く非常に暑いので、ここで1回目の休憩を取ります。

それぞれに飲み物を選んでいただき(と言っても2種類のどちらか)水分補給を行い、涼しい木陰で休憩しました。

写真提供:松川哲也氏

今日現在の蕎麦の様子です。

種蒔きが7月29日で、4日後の8月2日には発芽、それから15日目の様子です。
一部には花芽がついているのもあり、次回9月には蕎麦の花でいっぱいになります。

休憩を終えて、作業を再開します。

草取り班の皆さんには、畝間の草取りが終わりましたので、草刈機で刈れない鹿避け網直下の草を取っていただいてます。

草刈り班は、南側と北側の斜面の草を刈ります。

この部分は蕎麦の育成には関係しませんが、蕎麦栽培の様子を見に源蔵寺に来ていただいた方々に、綺麗に再生された耕地の様子を見せたい思いで刈っています。

写真提供:松川哲也氏

時刻は終了時間に近づいてまいりました。
作業の方も、大体、目処が付いたので、本日は終了とし最後に休憩とします。

今回参加いただいた六ノ里の方から、自家栽培のスイカを差し入れてくださいました。
甘くてシャキシャキした食感で、大変美味しくいただきました!

最後に、作業の終わった圃場で集合写真を撮ります。
参加協力いただいた皆様、お疲れ様でした。

作業の終わった圃場の全景です。

これから、どんどん花芽が付いてきて次回9月には一面の蕎麦の花になると思います。
是非、ご参加いただき一緒に蕎麦を育てましょう!

以上、第5回目の実施報告でした。

次回、第6回目は9月14日(予備日15日)を予定しております。
作業内容は、今回と同じく畝間の草取りと周辺の草刈りです。

多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。
またこちらのサイトで募集案内を行いますので、協力のご連絡をお待ちしてます!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

R6源蔵寺棚田再生 第4回目 実施結果

ご案内していました「源蔵寺棚田の再生 第4回目」を実施しました。
東海地方も梅雨明けして暑い日が続いており、実施日当日も例年以上の暑い日でしたが、細かく休憩を取りつつ無事に作業を行う事が出来ました。

今回の参加者は、町からの一般のご協力者の方が4名、東京の自由学園の方々が21名、岐阜の東海学院大学の方々が15名、東海農政局の方々が7名、「六ノ里」の方が5名、合計56名と多くの方に参加協力いただけました。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子を紹介しておきます。

第3回目で茅の根、雑草の根の圃場外への除去を行いましたが、終わりませんでした。
翌日からスタッフと六ノ里の有志により、水草系雑草の根の処理を行なって来ました。

写真の様に水草系雑草の根が作土を多く含んでいるので、このまま圃場の外に搬出すると大事な作土を捨ててしまう事になりますので、それは出来ません。

そこで根気よく根を掘り起こして、作土と根を分けていきます。
すると写真の様に水草系雑草の根がいっぱい出て来ました。

これを1週間半ほど行い、この様に畝立て前のトラクター耕起まで何とか漕ぎ着けましたが、第4回目の数日前より雷雨が続いて、非常に残念で悔しいのですが、開催日までに畝立ての準備が出来ませんでした。

畝が出来て無いと種蒔きが出来ません。
しかし自由学園の生徒さん達には「蕎麦の種蒔き実習」を行なってもらいますので、出来ないでは困ります。

そこで保険として昨年行った圃場に畝立てを行ってますので、今年の実習はこちらで行ってもらう事にしました。

では、ここから当日の様子を紹介していきたいと思います。

写真提供:松川哲也氏

いつもの様に、六ノ里集会所に集合です。
今回は多くの方に参加協力いただいたので、全員が写真に写っていません。

自由学園の皆さんは「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」を歩いて現地集合なので、その旨を主催者からお話しさせていただき、早速現地に向かいます。

写真提供:松川哲也氏

現地に着いて道具類を下ろして準備していると、程なく自由学園の皆さんが到着されました。

写真提供:松川哲也氏

全員が揃ったところで「ふるさと指導員」から本日の作業の概要を説明し、自由学園、東海学院大学、東海農政局、各々簡単に紹介をしていただきました。

その後、種蒔き班(自由学園の方々)と支柱作り班(東海学院大学と東海農政局の方々)に別れていただきました。

一般の参加協力の方々は常連の皆さんでしたので、今回はスタッフの補助をしていただきました。

写真提供:松川哲也氏

この日、畝立て用にトラクターでの耕起を六ノ里棚田米生産組合の方に行っていただいてましたので、その様子も参加者の方に説明し見学していただきました。

では、実際の作業の様子を紹介してまいります。
まずは蕎麦の種蒔き班の様子から。

写真提供:松川哲也氏

今年も「スジ蒔き」で行います。
4人1グループに分かれて、作業していただきます。

まず、スタッフが実際に種蒔きの仕方をやって見せて、作業の仕方や注意点を覚えていただきます。

具体的な作業方法は、まずイボ竹(農業用の支柱 直径16mm、長さ120cm)を畝の上に押し付けて、種を蒔く溝を作ります。
次に、出来た溝に紙コップに入れた蕎麦の実をつまんで入れていきます。

その後は土を掛けていくのですが、今年はここまで出来たらスタッフに確認してもらう様にしています。

と言うのは、昨年「撒く量」が分かりにくかった様子だったので、スタッフが確認する事で適量が撒かれる様にしました。
*多いと発芽した後に間引きが必要ですし、少ないと発芽しなかった所が出来ます。

説明が終わったら、グループごとに分かれて作業していただきました。
その際スタッフは各グループを見て回り、質問に答えたりアドバイスしたりしました。

写真提供:松川哲也氏

イボ竹を押し付けて出来た溝に、蕎麦の実を蒔く様子です。

一通り蒔けたらスタッフが蒔き具合を確認し、土の掛け方を行って見せて、参加協力の方々に実際に行ってもらいました。

写真提供:松川哲也氏

生徒さんだけで無く、先生がたも一緒に蒔いてくださいました。
生徒さん達と先生が一緒に作業に取り組む姿、本当に素晴らしいと思えます。

ここからは鹿避け網の支柱作り班の様子です。

今年は、ここの竹を使って作ります。

ここも元々は田んぼだったのですが、竹が侵食して来てます。
このままでは竹林になってしまいますので、その処置も兼ねて、です。

まずどの様に作るのかを「ふるさと指導員」から説明し、指導する方を紹介して実際に作業に入りました。

写真提供:松川哲也氏

伐採するのは危険が伴います。
特に竹は弾力が強く、伐採後に跳ね上がる危険性が高いので、経験ある指導者の方に切っていただきました。

写真提供:松川哲也氏

伐採された竹は、適度な太さの所で支柱の長さに切ってから、竹の枝を払って(取り除いて)いきました。
払った枝は、手の空いた方に指定場所に運んでもらいました。

この様な里山の生活で行われる作業のノウハウは、六ノ里のお父さん方が多くお持ちです。
トラクター耕起を終えた棚田米生産組合の方が飛び入りで、取り扱いを間違うと怪我をするナタやノコギリを使わず、切った竹を使う「枝の払い方」を指導してくださいました。

写真提供:松川哲也氏

支柱は22本作成する予定でしたが、どんどん竹が侵食して来ているので、邪魔な竹も切っていただきました。
また、遊歩道に枝が侵食して来ている邪魔な自然生えの胡桃の木も切っていただき、その片付けも参加協力いただいた方に手伝っていただきました。

それから今年の圃場に関して、重要な作業をお願いしていました。

それは圃場周辺の草刈りです。
種蒔きして鹿避け網を張りますと、なかなか草刈りが大変なところもあります。

本来なら常連の参加協力者の中で草刈機を使える方数人で行う作業ですが、今回は生徒や学生さんの数が多く、そちらへの対応で人手が裂けません。

そこで、申し訳ありませんが、常連の「草刈りのスペシャリスト」とも言える方お一人で対応願いました。
単独作業にも関わらず、完璧にこなしてくださいました。

種蒔きが終わり、鹿避け網の支柱を取付終えたところ。
ここで本日の作業は終了です。

暑い中、多くの方に参加協力いただき、本来の場所ではありませんが種蒔き、鹿避け網の支柱作りと設置を行う事が出来ました。

作業後は、それぞれに歓談しながら片付けをして解散となりました。
いつもなら集合写真を撮るのですが、諸事情により撮り逃してしまいました。

数日すると芽が出て来ます。
その様子はインスタグラムで紹介していきたいと思います。

以上、第4回目の実施報告でした。

次回、第5回目は8月17日(予備日19日)に、畝間の草取り・周辺の草刈りを行なう予定です。
またこちらのサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、協力のご連絡をお待ちしてます!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

<追記>
翌日以降のスタッフによる作業の様子を追記してまいります。

◯ 実施日の午後

せっかく種蒔きをした所を、ニホンジカやカモシカが侵入して荒らされると困りますので、鹿避け網を設置しました。

昨年は、この作業まで自由学園の方々に手伝っていただきましたが、冒頭に書きました様に、急遽昨年実施の圃場で種蒔きを行いましたので、鹿避け網は昨年使用した物になります。

巻いてしまっておいたので、伸ばす際に絡まったりして新品の様には簡単には張れません。
なので、有志の方に手伝っていただきスタッフで張りました。

◯7月28日:開催日翌日

昨日、畝立て用のトラクター耕起をしていただいたので、畝立てを行いました。

今年の圃場は中央部分が膨らんだ異形なので、ピンクのテープ(鹿避け用のテープ)でガイド線を作りました。

それに沿って、畝立て専用機で畝を立てていきます。

トラクター耕起を行ってますが心土(作土の下の層)との境に大きな石が隠れていて、それに畝立て専用機が引っかかって真っ直ぐには出来ません。
また場所によっては作土が少なく、完全な畝になりません。

そこで機械による畝立て後に、レーキ(トンボ)を用いて畝の修正を行います。
この作業も有志の方に手伝っていただき、無事に畝立てが完了しました。

◯7月29日

天気が良く地面の温度が高いので、今年テスト的に夏蕎麦を栽培していた「そば茶寮文福笠井さん下」に耕起→畝立て→秋蕎麦の種蒔きを行い、地温が下がった夕方からの実施です。

夕方まで種蒔きを行いますので、鹿避け網の設置は明日になりましたが、朝、圃場の確認をして鹿などの侵入の痕跡が無かったので大丈夫だと思います。

昨日作った畝に、種蒔き機を使って種蒔きを行いました。

種蒔き機は割と真っ直ぐに蒔いて行けるのですが、昨日立てた畝が曲がってますので、畝上から逸脱しない様に神経を使いました。

少し深めに蒔いてますので、多分、4〜6日後には芽が出ると思います。

◯7月31日

本日、今年の圃場に鹿避け網を設置しました。

午前中に鹿避け網用の支柱を設置。

午後から鹿避け網を設置。

27日にみんなで種蒔きした圃場は、

昨日より、チラホラ芽が出て来てます!(種蒔き3日目)

そして、これが今日の様子。

出て来た芽は蕎麦殻をかぶっているので、それを種だと思って鳩やカラスが啄みに来ます。
ですので、明日、不織布を掛けます。

◯8月1日

鳥対策の不織布を掛けました。

不織布の下では、双葉が出て来ています。
全体が大体出揃ったら、不織布は撤去ですが、その前にウサギ対策で目の細かい獣害対策網を鹿避け網の下部に前週にわたって設置します。

7月29日に蒔いた今年の圃場では、8月2日、種蒔き後4日目に一斉に芽が出て来てます。

こちらの圃場は機械で深めに蒔いたので、夏蕎麦の経験上、芽が出る際に蕎麦殻が落ちて出て来るので、鳥対策の不織布は不要と思っていますが、場合によっては設置するかもしれません。

以上で、第4回目以降の様子をお伝えするのは終了といたします。
この後は、別ページにて第5回目のご案内をしてまいります。

皆様のご協力をお待ちしております。

R6源蔵寺棚田再生 第3回目 実施結果

ご案内していました「源蔵寺棚田の再生 第3回目」を実施しました。
昨日、東海地方も梅雨入りして『天気は大丈夫か?』と心配していましたが、何とか曇り空で、作業を行う事が出来ました。

今回の参加者は、町からご協力いただいた方が4名、「六ノ里」の方が3名、合計7名でした。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子を紹介しておきます。

先日、第3回目に向けて、重機にて耕地の中の雑木や竹を抜根し、茅や雑草の塊を起こしていただきました。

本日の作業は、これらの耕地からの撤去となります。

それではここから、当日の様子を紹介してみたいと思います。

まずは六ノ里集会所に集合です。

来てくださった方々に今日の作業内容について簡単に説明し、時間になりましたら現地に向かいます。

現地に向かう途中に、そば茶寮文福笠井さん下を通りますので「夏蕎麦」の現在の状況を参加者の方にも見ていただけたと思います。

現地に着きまして、それぞれ作業準備が終わりましたら、「ふるさと指導員」が今日の作業の方法を実際に行なって、

参加者の方々に見て、作業の要領を分かっていただきます。

作業の最初は、まず、この雑木と竹の耕地からの撤去です。

それぞれに手で耕地の外の指定場所に持って撤去していきます。

木の根はまだ良いのですが、竹の根は細かい根が土を抱いていて重いので、地面に叩き付ける等をして、土を落としてから運びました。

その後は、重機で起こして逆さに伏せてある茅や雑草の根を、レーキや備中鍬で起こして土を落としてから、小さな物は箕に入れて耕地の外に搬出していきます。
大きな茅や雑草の根は、畦の側に伏せて置いておき、後日、スタッフにて撤去とします。

この作業は、レーキ等で起こして土を落とす人と、箕に入れて搬出する人の2人1組で行いました。

作業の様子を上から撮ってみました。

この写真を撮った開始1時間過ぎの時点で、全体の1/4ほどの進行具合です。

曇り空ではありますが蒸し暑く、また作業自体が重労働ですので、しっかり休憩をとりながら行います。

参加者の皆さん、それぞれに頑張って作業を行っていただき、12時となりましたので本日の作業は終了とします。

最後に参加者の方々と記念撮影して、解散といたしました。

作業後に、上から耕地を見た写真です。

耕地全体の1/3しか終わって無いですが、実は、今日の作業が源蔵寺棚田再生の中でも一番大変で、そして、今後の畝立て、種蒔きに大きく影響する作業なのです。

ですので、今日中の完成は望まず、『無理せず出来る所まで』の心持ちで進めました。
残りの部分に関しましては、次回、第4回目に向けて、スタッフにて進めてまいります。

以上、第3回目の実施報告でした。

次回、第4回目は7月27日に、種蒔き・鹿避け網設置を行なう予定です。
またこちらのサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、協力のご連絡をお待ちしてます!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

R6源蔵寺棚田再生 第2回目 実施結果

ご案内していました「源蔵寺棚田の再生 第2回目」を実施しました。
今回も良い天気で初夏を思わせる様な天気でしたが、無事に作業を行う事が出来ました。

今回の参加者は、町からご協力いただいた方が5名、「六ノ里」の方が3名、合計8名でした。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子も紹介しておきます。

先日、第2回目に向けて耕地の横に重機にて排水溝を掘っていただきました。

今週の木曜日に大雨が降りましたが、水が溜まる事もな無く乾いた状態でした。
これで水に弱い蕎麦の栽培を安心して行う事が出来ます。

それではここから、当日の様子を紹介してみたいと思います。

まずは六ノ里集会所に集合です。

来てくださった方々に今日の作業内容について簡単に説明し、時間になったので現地に向かいます。

現地到着し準備を終えたら、草刈り班はどんどん草を刈っていきます。

先々週の時点では、それほど草が伸びて無く『草刈り必要かな?』と思ってましたが、ここ最近で一気に伸びて来ました。

伸びた草を刈ると同時に、昨年までに枯れて積もった茅も起こして刈っていきます。

搬出班は刈った茅や雑草をアメリカンレーキで集め、耕地の外に運び出していきます。

そのまま耕して肥料にしてしまえれば良いのですが、この後の重機での抜根の際に邪魔になるので面倒ですが搬出するのです。

この後、1回目の休憩を取りました。

休憩後、引き続き作業を進めていきます。
この時点で、草刈りは奥に見える部分のみになってます。

搬出作業もどんどん進み、こんなに綺麗に片付いて来てます!

ここで2回目の休憩を取ります。

5月とはいえ気温が25度を越えていますので、熱中症対策が重要です!!

昨年同様、写真の木陰で十分な休憩とこまめな水分補給を行います。
この時期も木陰は涼しく、疲れた身体を癒してくれます。

休憩後に、引き続き刈った草の搬出を行い、ほとんど片付きました。

写真では分かりにくいのですが、緑の草の所が搬出した大量の雑草です。

草刈り班は昨年実施した所との境の斜面や、周辺部分の草刈りも行いました。

時間になりましたので、作業を終えて集合写真を撮ります。
参加・ご協力いただいた皆様、お疲れ様でした。

上の広場からの全景。

荒れた土地が、少しずつですが耕地らしくなって来てます。
次回迄に、残っている茅の株や雑木の撤去を重機にて行います。

以上、第2回目の実施報告でした。

次回は第3回目は6月22日に、抜根した茅や雑木の根の搬出と、土中に残る雑草の根の除去、周辺の草刈りを行なう予定です。
またこちらのサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、協力のご連絡をお待ちしてます!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

R6源蔵寺棚田再生 第1回目 実施結果

ご案内していました「源蔵寺棚田の再生 第1回目」を実施しました。
当日は良い天気で暑いくらいでしたが、無事に予定以上の作業を行う事が出来ました。

今回の参加者は、町からご協力いただいた方が5名、「六ノ里」の方が4名、合計9名でした。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子も紹介しておきます。

ここが今年実施する箇所ですが、昨年の箇所が全体に茅が生えていたのに対し、赤丸の部分は湿地状になってなのか茅が生えてません。
また、雨が降った後、赤丸部分を中心に水が溜まって残る事が多かったです。

水が出て来る理由を概念図にしてみました。

棚田再生を行なっている一番上に池として使っていた圃場が有ります。
今も用水から水が入ってますが排水出口が見当たらず、どうなっているのか調べてみますと、畦の一部が切ってあって来年実施箇所に落ちていました。

また来年実施箇所には排水口が無く、上図の様に溜まった水が畦をオーバーフローと地中を潜って今年実施箇所に出て来る様です。

今年の箇所は、1回目の後排水溝を掘りますが、来年の事や大雨の際を考えると、根本的に一番上から対策を行う必要が有ります。

一番良いのは池に入る水を止めて池じゃ無くする事ですが、誰が使われていたかを色々な方に聞いてみましたが分かりませんでした。
尚、聞いた方たち全てからは、『池に入る水を止めれば良い』と言われました。

意見を聞いて止めても良いのですが問題になると嫌なので、とりあえず入る水量を絞って、そして別ルートでの排水を設定しました。

来年実施箇所を考えると、完全に水が入らない様にする必要が有ります。
なので、今後も使用者の調査は続けます。

それでは、当日の様子を紹介してみたいと思います。

昨年同様、六ノ里集会所に集合です。

来てくださった方々に今年もお願いしますの挨拶と、今日の作業内容について簡単に説明し、時間になったので現地に向かいます。

現地に到着し、各自、作業に必要な物を運んで作業準備中。
今年もこの広場を作業ベースとして使います。

作業開始前に、ここ源蔵寺棚田の規模の一部を参加者の方々に見てもらいます。

写真の真ん中辺りの石垣の段が作業ベースで、その下にも石垣が有るのが見てもらえると思います。
この状況が牛道川のそばまで続いています。

それぞれが元棚田なのですが、大体どこも大きな木が生えていて、圃場に戻すのは難しそうです。
何とか活かしたいのですが、今はアイディアが浮かびません。

尚、この先の季節は茅が蔓延って見通しが悪くなりますので、この景色は今しか見れません。

さて現場に戻って、今日の作業内容と段取りを説明します。

1:草刈班
斜面部分の雑木を伐採し、その後、昨年生えて枯れた茅類の草刈りを行い、その後、時間が有れば、来年実施箇所の茅類の草刈りも行います。

2:搬出班
今年の作業場所に、昨年伐採した雑木の残渣が有りますので、斜面部分の草刈り作業が終わるまでの間それを撤去してもらい、その後引き続き、斜面分のも撤去してもらいます。

<草刈班の作業の様子>
草刈機にて、どんどん刈っていきます。

雑木類は小型電動チェーンソーで伐採し、下の圃場に落としていきます。
その後、草刈機で茅も刈っていきます。

<搬出班の作業の様子>
まず昨年、伐採して放置していた雑木の残渣を搬出していきます。

搬出先は、写真左手中の石垣のすぐ横で少し距離が有りますが、皆さん、黙々と運んでくださってます。

1時間ほど作業して、休憩に入ります。

まだ夏の様な暑さでは有りませんが、そこそこ暑く汗もかきますので、水分補給の休憩を取ります。

休憩前までに終わった現場の様子。

斜面の雑木、茅の処理は終わりました。
圃場の茅の株は刈ってしまうと重機で抜根する際に分かりにくいので、今回はこのまま。

ピンクに見えるのは、この先重機で抜根する際の目印のテープ。
雑木の根元部分に巻いてあります。

では、休憩後、作業を続けます。

斜面から圃場に落とした雑木は、その場である程度細かくし、茅と共に搬出されます。

搬出の様子の写真。
機械が使えないので全て人力です。
皆さん頑張ってくださいますので、どんどん片付いていきます。

地元のお父さんの提案で、道沿いの荒れた桑畑の木の伐採も行う事に。
伐採にあたって、どう切れば具合が良いかと手順を確認中。

先日、この方を通して地権者に伐採許可をいただいてました。
他の作業の人手が足りてましたので、急遽、伐採して頂ける事になりました。

小一時間程で、全て伐採終了。

後は、薪に使える部分と廃棄する枝先に分別して片付けるのですが、これに関しては後日、少しづつ行う予定です。

草刈班は予定箇所が終了してましたので、来年実施箇所を行う事に。

枯れた茅類は、草刈機で刈っておきます。
雑木は分かりやすい様に高めに伐採し、ある程度に切って畦に上げておきました。

斜面部分も少し刈ります。

『来年の所だから、来年すれば良いのでは?』と思いますが、茅や雑木がそのままだと、せっかく開墾して蕎麦を育てているのが道から見えにくいのです。

今日は途中までですが、この理由で、時間を見て続けるつもりです。

作業を終えての記念撮影。(撮影者は私です。)

昨年から引き続きの方が主体ですが、皆さん手慣れておられ、最強のメンバーです。
皆さん、ご協力ありがとうございました!

昼食後は希望者の方と六ノ里散策の予定でしたが、この日、六ノ里内に有る光雲寺で花祭りが開催されていると聞き、急遽、その見学に変更しました。

六ノ里を紹介する目的での散策ですので、いつもの自然の紹介では無く、六ノ里住民との触れ合いや文化を伝えるにも良い機会だったと思います。

以上が第1回目の実施報告です。

次回は第2回目は5月18日に、草刈りと竹伐採とそれらの搬出を行なう予定です。
またこちらのサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、協力のご連絡をお待ちしてます!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

R5年度 源蔵寺棚田再生 収穫祭開催

今年の春より、六ノ里地区内外からの協力を得て、耕作放棄地を開墾し蕎麦を栽培しました。
1年の区切りとして、地元の農産物や生産物の展示販売も併せ「六ノ里楽市」と銘打ち収穫祭を開催いたしました。

源蔵寺棚田の再生 収穫祭 「六ノ里楽市」の会場の様子。

開始時間の少し前ですが、今年参加いただいた方、地元の興味を持っていただいた方が来られてます。

今回の会場として、協賛もいただいている「そば茶寮 文福笠井」(以後「文福笠井」)のご好意で、店前の個人のガレージと駐車場の一部を貸していただけました。

駐車場部分には「六ノ里自治会」より貸していただいたイベントテントを設置し、食べる場所と六ノ里の農産物・生産物の展示スペースとしました。

ガレージの方は、主に蕎麦に関するスペースとレジです。

ちなみに、今回提供する源蔵寺棚田の再生で採れた蕎麦ですが、各地から玄蕎麦(殻付きの蕎麦の実)を仕入れている、言わば良い蕎麦の目利きが出来る「文福笠井」さんから『一級品だ』とお墨付きをいただいてます。
実際、食べてみると凄く甘味が強く、味が濃い出来栄えです。

ですから、その素晴らしさを多くの方に味わっていただきたいのですが、なにぶん、まだまだ再生した面積が狭く、結果、収穫量も少ない為に数量限定となりましたので、なかなか手に入らない「まぼろし」の蕎麦と言う意味でネーミングを「幻蕎麦」としました。

蕎麦を食べに来ていただけた人が必ず来るレジには、源蔵寺棚田の再生についての説明パネルも掲示しました。

このパネル(A1サイズ)には、活動を始めた経緯と今年の活動の様子について、多くの方の目に止まる様に、写真とコメントで分かりやすく表してます。

収穫祭後は「文福笠井」さんの店内に掲示していただく事となっており、来店したお客様にも参加・協力をアピール出来るものと考えています。

レジの横は、蕎麦の調理スペースです。

左の鍋で茹で、左横のシンクで締めて、右の鍋でつゆを湯煎(中央の小振りな鍋)で温め、蕎麦を温めます。

レジの右は、蕎麦打ち体験スペースです。

写真手前のテーブルで指導者が手本を示し、向かい側のテーブルで体験者が打ちます。

食べていただくテーブル横に、地元の農産物や生産物を展示販売のスペース。

展示販売の内容は桜里舎アグリのさつまいも、しらおシマダファームの野菜セット、六ノ里のお母さん達製作のもち花、六の里棚田米生産組合の棚田米、桜里の木工旋盤製品。

開始時間後の来場者が来られている様子は、諸事情により撮影出来ていません。
ここからは蕎麦打ち体験の様子を紹介します。

蕎麦打ちの工程は大まかに言って、「1;捏ねる(こねる)」→「2;延す(のす)」→「3;切る」の3ステップです。
今回はステップ毎に、指導者が実際にやりながら説明し、体験者が真似て行う形で行いました。

写真は、「1;捏ねる」を指導者が行なっている様子です。

指導者の手本を見て、体験者が「1;捏ねる」を行う様子です。

次に、指導者の手本を見て、体験者が「2;延す」を行う様子です。

最後に、指導者の手本を見て、体験者が「3;切る」を行う様子です。

もちろん、指導者は体験者が行う様子を確認し、体験者がちゃんと蕎麦を打ち上げられる手助けも行いました。

収穫祭の実施結果は、開催した時期が、紅葉も終わり気候も寒くなっていたのと、他のイベントが重なったのも有って、残念ながら来場者数は少なかったのですが、来ていただいた方には美味い蕎麦を堪能していただけたと思います。

また棚田再生に参加いただいた、特に、町からの方々には自分達が活動し、苦労して手に入れた収穫の喜びを、美味い一級品の蕎麦と言う形で味わって頂けました。

収穫祭の翌日は、今年実施した耕地を、来年の蕎麦栽培に向けて秋耕起しました。

参加いただいた皆様の協力で、この活動前の写真と比べて、耕作放棄地では無く立派な耕地となりました。

これからも、源蔵寺棚田の再生は続きます!
来年は今年実施した場所の上の段を行い、今年の2倍の面積で蕎麦を栽培します。

興味を持っていただいた方は、ぜひ、ご参加・ご協力ください。
皆様のご協力をお待ちしております。
何卒、よろしくお願い致します。

興味を持たれてお手伝いいただける方は、メニューの「参加申込み」より記載の<注意事項>をご承諾の上ご連絡ください。
詳細を追ってご連絡させていただきます。

<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>