R6源蔵寺棚田再生 第1回目 実施結果

ご案内していました「源蔵寺棚田の再生 第1回目」を実施しました。
当日は良い天気で暑いくらいでしたが、無事に予定以上の作業を行う事が出来ました。

今回の参加者は、町からご協力いただいた方が5名、「六ノ里」の方が4名、合計9名でした。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子も紹介しておきます。

ここが今年実施する箇所ですが、昨年の箇所が全体に茅が生えていたのに対し、赤丸の部分は湿地状になってなのか茅が生えてません。
また、雨が降った後、赤丸部分を中心に水が溜まって残る事が多かったです。

水が出て来る理由を概念図にしてみました。

棚田再生を行なっている一番上に池として使っていた圃場が有ります。
今も用水から水が入ってますが排水出口が見当たらず、どうなっているのか調べてみますと、畦の一部が切ってあって来年実施箇所に落ちていました。

また来年実施箇所には排水口が無く、上図の様に溜まった水が畦をオーバーフローと地中を潜って今年実施箇所に出て来る様です。

今年の箇所は、1回目の後排水溝を掘りますが、来年の事や大雨の際を考えると、根本的に一番上から対策を行う必要が有ります。

一番良いのは池に入る水を止めて池じゃ無くする事ですが、誰が使われていたかを色々な方に聞いてみましたが分かりませんでした。
尚、聞いた方たち全てからは、『池に入る水を止めれば良い』と言われました。

意見を聞いて止めても良いのですが問題になると嫌なので、とりあえず入る水量を絞って、そして別ルートでの排水を設定しました。

来年実施箇所を考えると、完全に水が入らない様にする必要が有ります。
なので、今後も使用者の調査は続けます。

それでは、当日の様子を紹介してみたいと思います。

昨年同様、六ノ里集会所に集合です。

来てくださった方々に今年もお願いしますの挨拶と、今日の作業内容について簡単に説明し、時間になったので現地に向かいます。

現地に到着し、各自、作業に必要な物を運んで作業準備中。
今年もこの広場を作業ベースとして使います。

作業開始前に、ここ源蔵寺棚田の規模の一部を参加者の方々に見てもらいます。

写真の真ん中辺りの石垣の段が作業ベースで、その下にも石垣が有るのが見てもらえると思います。
この状況が牛道川のそばまで続いています。

それぞれが元棚田なのですが、大体どこも大きな木が生えていて、圃場に戻すのは難しそうです。
何とか活かしたいのですが、今はアイディアが浮かびません。

尚、この先の季節は茅が蔓延って見通しが悪くなりますので、この景色は今しか見れません。

さて現場に戻って、今日の作業内容と段取りを説明します。

1:草刈班
斜面部分の雑木を伐採し、その後、昨年生えて枯れた茅類の草刈りを行い、その後、時間が有れば、来年実施箇所の茅類の草刈りも行います。

2:搬出班
今年の作業場所に、昨年伐採した雑木の残渣が有りますので、斜面部分の草刈り作業が終わるまでの間それを撤去してもらい、その後引き続き、斜面分のも撤去してもらいます。

<草刈班の作業の様子>
草刈機にて、どんどん刈っていきます。

雑木類は小型電動チェーンソーで伐採し、下の圃場に落としていきます。
その後、草刈機で茅も刈っていきます。

<搬出班の作業の様子>
まず昨年、伐採して放置していた雑木の残渣を搬出していきます。

搬出先は、写真左手中の石垣のすぐ横で少し距離が有りますが、皆さん、黙々と運んでくださってます。

1時間ほど作業して、休憩に入ります。

まだ夏の様な暑さでは有りませんが、そこそこ暑く汗もかきますので、水分補給の休憩を取ります。

休憩前までに終わった現場の様子。

斜面の雑木、茅の処理は終わりました。
圃場の茅の株は刈ってしまうと重機で抜根する際に分かりにくいので、今回はこのまま。

ピンクに見えるのは、この先重機で抜根する際の目印のテープ。
雑木の根元部分に巻いてあります。

では、休憩後、作業を続けます。

斜面から圃場に落とした雑木は、その場である程度細かくし、茅と共に搬出されます。

搬出の様子の写真。
機械が使えないので全て人力です。
皆さん頑張ってくださいますので、どんどん片付いていきます。

地元のお父さんの提案で、道沿いの荒れた桑畑の木の伐採も行う事に。
伐採にあたって、どう切れば具合が良いかと手順を確認中。

先日、この方を通して地権者に伐採許可をいただいてました。
他の作業の人手が足りてましたので、急遽、伐採して頂ける事になりました。

小一時間程で、全て伐採終了。

後は、薪に使える部分と廃棄する枝先に分別して片付けるのですが、これに関しては後日、少しづつ行う予定です。

草刈班は予定箇所が終了してましたので、来年実施箇所を行う事に。

枯れた茅類は、草刈機で刈っておきます。
雑木は分かりやすい様に高めに伐採し、ある程度に切って畦に上げておきました。

斜面部分も少し刈ります。

『来年の所だから、来年すれば良いのでは?』と思いますが、茅や雑木がそのままだと、せっかく開墾して蕎麦を育てているのが道から見えにくいのです。

今日は途中までですが、この理由で、時間を見て続けるつもりです。

作業を終えての記念撮影。(撮影者は私です。)

昨年から引き続きの方が主体ですが、皆さん手慣れておられ、最強のメンバーです。
皆さん、ご協力ありがとうございました!

昼食後は希望者の方と六ノ里散策の予定でしたが、この日、六ノ里内に有る光雲寺で花祭りが開催されていると聞き、急遽、その見学に変更しました。

六ノ里を紹介する目的での散策ですので、いつもの自然の紹介では無く、六ノ里住民との触れ合いや文化を伝えるにも良い機会だったと思います。

以上が第1回目の実施報告です。

次回は第2回目は5月18日に、草刈りと竹伐採とそれらの搬出を行なう予定です。
またこちらのサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、協力のご連絡をお待ちしてます!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です